本記事では、認印と実印の違いや使い分け方法について解説していきます。社会人になると仕事やプライベートで印鑑が必要になるケースが飛躍的に増えます。多くの人が疑問に思うのが認印と実印の違いです。
一見すると2つの印鑑はどちらも同じように見えますが、用途は大きく異なります。認印と実印は上手に使い分けて別々に作成するのが一般的です。本記事でそれぞれの印鑑の違いを確認してください。
- 認印は法的効力を持たない書類などに捺印する確認印
- 実印は公的機関などに登録する重要な印鑑
- 認印と実印を併用すると盗難・紛失時のリスクが高い
認印と実印の違い
まず、認印と実印の違いをそれぞれ確認してください。
- 認印……仕事・日常生活で幅広く使用する印鑑。会社の書類回覧、回覧板などに使用するケースが多い。住民票の申請届、出生届、婚姻届などの提出書類にも使える
- 実印……公的機関や行政機関等に登録する法的効力を持つ届出印。会社用途で利用する実印は、法務局への会社設立登記や企業との取引契約書の締結に使用する
認印と実印の違いは上記の通りです。
認印の方が汎用性が高く多種多様な用途で利用できます。郵便物や宅急便の受け取りなどの日常シーン以外に会社の回覧資料なども認印を利用するため、多岐にわたる用途で使えるのが大きな特徴です。
反対に実印は法的効力を持つ届出印なので、使用用途は限定されます。その反面、非常に重要な位置づけの印鑑なので盗難・紛失・偽造などのリスクを踏まえて、金庫などに保管するのが一般的です。
下記記事で認印と実印の用途をそれぞれ詳しく解説しています。あわせて確認しましょう!
認印と実印は兼用できる?
結論から言うと、認印と実印を兼用することは可能です。なぜなら、実印は公的機関等の届出印として登録しますが、デザインや印影に決まりはありません。そのため、兼用すること自体は一切問題ありません。
ただし、上述している通り、認印の使用用途は幅広く会社のデスクや自宅の生活空間に無造作に保管するケースが多いです。盗難や紛失リスクを踏まえると兼用しないのがベストです。
1本の印鑑で市区町村の印鑑登録、金融機関の銀行届出印、認印を併用するケースもあると思いますが、印鑑を紛失するだけで市区町村の印鑑登録の再手続き、銀行への改印届けなどが必要になります。
認印と実印に限定せず、金融機関に届け出る銀行印も使い分けた方が得策です。
下記記事で銀行印について解説しています。あわせて確認しましょう!
認印と実印の使い分け方法
認印と実印は、それぞれ1本ずつ作成してください。
実印は、届出印を登録するときや登録印の捺印が必要な時のみ使用するようにしましょう。自宅の金庫など鍵がかかる場所に保管しておけば、紛失リスクをほぼゼロにすることができます。
反対に認印は使用用途が多いので、自宅の印鑑置き場や会社のデスクなどに保管しておくのが良いでしょう。なお、一般的に実印は1本のみ作成しますが、認印は複数本作成して色々な場所で管理するのもおすすめです。普段の生活で印鑑の使用用途が多い人は複数本作成するのも検討してください。
認印と実印を作成する時の注意点
最後に認印と実印を作成する時の注意点をいくつか確認していきましょう。印鑑を作成する上で注意するべき点は少ないです。完全オンラインで最短即日発送に対応している印鑑通販を利用するのが良いでしょう。
認印と実印の書体は工夫が必要
認印は日常生活で使用するため可読性が高い行書体などの書体を選ぶ必要があります。
反対に実印は、偽造リスクを極力少なくするために可読性が低い篆書体・吉相体などの書体を選ぶのが推奨されています。
認印を可読性が低い篆書体などで作成することはできますが、難しい名字の人が作成すると誰の捺印なのかひと目で判断できないケースが多いです。会社の書類回覧などの確認印で支障をきたす可能性が高いです。
下記記事で印鑑書体の選び方について解説しているのであわせて確認してください。
同じ店で作成した方が効率が良い
認印と実印は同じ店で作成しましょう。購入時のトラブル防止や印鑑購入の二度手間を防ぐためにも同じ店で同じタイミングで作成してください。実印を作成して認印で併用するケースもありますが、上述している通りリスクが高くなるのでおすすめしません。
ネット通販と店舗の価格を比較する
実印や認印を筆頭に法人用の会社設立3本セットなどは全てネット完結の印鑑専門通販サイトで作成できる環境が整っています。ネットから注文して実際に印字される印影プレビューを確認できるため、作成ミスの心配も不要です。
さらに実店舗を展開していないため、基本的に店舗よりも安い価格で購入できます。
下記記事で10年保証・業界最安値級のおすすめ印鑑通販を紹介しています。実印と認印を安く作りたいならネット通販を活用してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。認印と実印の違いについて解説しました。併用することはできますが、実印の盗難リスクなどを踏まえると別々に作成するのがもっとも賢い選択です。
認印は多岐にわたる用途で使用するので可読性が高い書体で印鑑を作成しましょう。最後に本記事の重要ポイントをおさらいしましょう!
- 認印と実印は併用できるが別々に作成しよう
- 認印よりも実印の方が少し価格が高くなる
- 法人用途で作成するなら絶対に実印を個別に作成しよう