個人や会社の身分証明として公的機関に登録する実印。
法的効力を持つため紛失や盗難時の偽造リスクを最小限に抑える目的で認印や銀行印と分けて別々に作成するのが一般的です。手彫り実印を作成すると世界に一つだけのオリジナル実印が作成できるため、安全性を高めると共にかっこいい実印が作成できます。
本記事で一級彫刻師が作成する手彫り実印のメリットデメリット、価格相場や機械彫り・手仕上げ(機械彫り)印鑑との違いについて確認していきましょう。
- 手彫り実印は機械彫りよりも価格が1万円以上高くなることが多い(店舗による)
- 手彫り実印の納品は1週間〜1ヶ月かかるケースが多い
- 職人が1本ずつ作るため完全オリジナルの印影で作成できる
手彫り実印の特徴
まず、手彫り実印の特徴について確認していきましょう。
- 完全手彫りなので全ての印鑑で印影が異なり偽造リスクが非常に低い
- 一生モノのオリジナリティ溢れる高級印鑑が手に入る
- 機械彫り印鑑と比較すると価格が高くなる
- 納期1週間以上に設定されている印鑑店が多い(店舗の注文状況によって異なる)
手彫り実印の特徴は上記の通りです。セキュリティ・安全性の面でもっとも大きなメリットを得ることができます。反面、価格が高くなりやすい上に納期が長くなるのが特徴です。
手彫りで実印を作成するメリットは、世界で一つだけのオリジナル印鑑が作成できる点と偽造リスクが低い点です。反対にデメリットは、機械彫り印鑑と比較すると納期が長くなりやすい点と価格が高い点です。
続いて、手彫り実印と機械彫りの違いについて確認していきましょう。
手彫り実印と機械彫り実印の違い
多くの人が実印を作成するときは機械彫り印鑑を購入しています。それぞれの印鑑の製法の違いを確認していきましょう。大きく異なる点は下記のポイントです。
- 価格が大きく異なる
- 注文してから作成までの時間が異なる
- 偽造リスクが異なる
それぞれの違いを順に確認していきましょう。
手彫り実印の方が価格が高くなる
手彫り実印は、一級彫刻師が1本1本手作りで制作するため、プログラム化された機械でオペレーターが彫刻する機械彫りと比較すると価格が高くなります。
機械彫り実印の価格が3,000円前後(通販サイトの平均価格)とすると、手彫り実印は10,000円〜15,000円程度となっており、3倍以上の価格差が存在するケースが多いです。
なお、手彫り実印を提供している街のはんこ屋さんでは機械彫りに対応していないケースもあります。機械彫り印鑑で安価に済ませたいならネット通販を利用しましょう。
手彫り実印の方が納期が長くなる
本サイトで日本全国の地域別の印鑑店を調査したところ、手彫り実印の納期は概ね1週間〜2週間程度かかります。注文が殺到する地域密着型の老舗印鑑店なら1ヶ月以上の納期になるケースもあります。
手彫り実印は、専門の職人が1本1本完全手作りで彫刻するため純粋に制作にかかる時間が長くなります。先祖代々受け継いだ技術を彫刻師一人で対応している店舗も多いため、注文が重なれば重なるほど納期が長くなるケースが多いです。
印鑑需要が高まる3月、6月などは注文が殺到して納期が長くなることも考えられます。
手彫り実印の方が偽造リスクが低い
手彫り実印は全て職人が一から手作りするため、同じ職人が作っても印影が若干異なります。そのため、偽造リスクの低さは印鑑の中でもトップクラスです。
大手チェーンのはんこ屋さん21は、機械彫りと職人の手仕上げを組み合わせた印鑑も販売していますが、完全手彫りのセキュリティの高さには勝てません。
実印は、個人の身分証明として登録する届出印なので偽造リスクを高めておくに越したことはありません。
機械彫り実印は品質面で問題なし!
機械彫り実印だから壊れやすい、印影が鮮明でない、長期間使えなそう……などの懸念点を持っている人も少なくありません。
結論から言うと、機械彫り実印だからといって品質が悪くなる心配は一切不要です。事実、筆者も9年以上機械彫り印鑑を愛用していますが、割れ・欠け・印影がぼやけるなどのトラブルは一切ありません。
さらに安心10年保証などがついているお店が多いので、機械彫り印鑑でも全く問題ありません。価格の安さや最短即日作成で翌日到着のスピードを求めるなら機械彫り印鑑が良いでしょう。
手彫りと機械彫りに対応したおすすめ印鑑通販
最後に手彫りと機械彫りに対応したおすすめ印鑑通販を解説していきます。
国内で利用できる10社以上の印鑑通販を調査した結果、手彫り実印なら平安堂オンラインショップがおすすめです。
機械彫り印鑑なら品質の高さと価格の安さを両立させたはんこプレミアムがおすすめです。
下記記事で人気がある通販サイトの比較やおすすめショップの特徴を一覧で紹介しているので、あわせて確認してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。手彫り実印の特徴や機械彫り印鑑との違いについて解説しました。
セキュリティが高い反面、短納期での作成ができない点や価格が高い点がデメリットとして存在します。筆者も過去に個人用・法人用で実印を作成しましたが、機械彫りを選択しています。機械彫り印鑑なら面倒な注文をせずにオンライン完結で印鑑が作成できます。
実際に印字される印影を注文前に確認できる仕組みを導入している通販サイトしかないため、オンラインでの注文ミスも発生しません。本記事の内容を参考にあなたの目的に合わせた実印を作成しましょう。
最後に本記事の重要ポイントをおさらいしましょう!
- 手彫り実印はメリットデメリットを踏まえて作成しよう
- 価格の安さとスピードを求めるなら機械彫り印鑑一択
- 機械彫りでも10年保証がついているので品質面の問題は一切ない