本記事では、クラウドSIM技術を採用したデータ容量無制限で使い放題できるおすすめWiFiルーターを比較していきます。
従来のポケットWiFiやWiMAXと異なり、クラウドSIMならモバイルルーターにSIMカードを挿さなくても国内・海外で自由に追加契約不要でインターネットが使えるようになります。本記事でクラウドSIMの仕組みや従来のポケットWiFiとの違いを解説していくので、クラウドSIMの無制限WiFiルーターを検討している人は参考にしてください!
- クラウドサーバー上で通信回線の切り替えをエリアに応じて自動で行うため通信エリアが広くなる
- WiMAXやワイモバイルのように3日で10GB制限がなく無制限で使い放題可能
- クラウドSIMで料金の安さを追求するならゼウスWiFiがおすすめ
クラウドSIMとは
クラウドSIM技術は2019年以降、多くの通信事業者が採用し始めていて2020年から実用化された5G通信やWi-Fi6の普及に伴い加速度的に採用され始めています。
まず、次世代技術として徐々に普及し始めているクラウドSIMの特徴を一覧で確認しましょう。
- 中国のuCloudlinkが2009年に開発したクラウド技術が基盤となっている(モバイルルーターもuCloudlink製が多い)
- クラウドサーバー上で複数社の通信回線を自動切り替え可能なシステムを採用している
- SIMカードの差し替え不要で自由に通信回線の切り替えが可能
- 国内無制限・海外旅行でも現地のSIMカードを購入しなくてもそのまま
- 従来のポケットWiFiと比較すると初期設定が簡単
多くの人は意識していませんが、スマホやモバイルルーターはSIMカードと呼ばれるICカードを各端末に挿入することでインターネットや音声通話が利用可能になります。SIMカードには契約者情報や電話番号などの固有のID番号や情報が記録されています。
クラウドSIMでは、SIMカード不要で全てクラウドサーバー上でSIM情報を格納しています。そのため、国内の通信回線以外に海外旅行で訪れた各地域に対応した通信回線を自動的に切り替えて利用できる仕組みになっています。
海外旅行に行くたびに各国に対応した海外Wi-Fiの契約をして空港や自宅でモバイルルーターを受け取り・返却する手間も不要になる上に現地で販売している使い捨てSIMカードを購入する必要性も完全になくなります。
クラウドSIM技術採用の端末を手に入れるだけで対応している国だったら利用量に応じてインターネット回線が接続できるようになっています。多くのクラウドSIM採用のWi-Fiルーターでは世界100カ国以上に対応しており、少量の300MB〜2GB以上使えるコースも契約可能です。
クラウドSIMとeSIMの違い
クラウドSIMとeSIMは、非常に似た概念を持つ技術です。私達利用者は詳しい技術仕様などは理解せずに用途や使い方などを理解しておくだけでOKです。
- クラウドSIM……モバイルWiFiで採用している技術。SIMカード不要でクラウドサーバー上で通信回線の自動切り替えが可能
- eSIM……iPhoneやiPadなどで採用している技術。SIMカード不要で世界中の通信回線の切り替えが可能。IIJmioなどがeSIMプランを提供している
筆者は個人的にeSIMの方が技術の普及が少し早かったと感じています。国内では利用できる通信回線が少ないですが、海外ではeSIMも普及し始めています。
なお、クラウドSIMはモバイルWiFi向けの技術として普及しており090/080/070などの音声通話には対応していません。eSIMは従来のスマホのSIMカードの代替として利用できるので、音声通話にも対応しています。
クラウドSIMのメリット
続いて、クラウドSIMのメリットを順に理解していきましょう!
いずれのメリットも従来のSIMカードを挿入するポケットWiFiにはないメリットです!
複数キャリアの同時利用で通信エリアが広くなる
クラウドSIM採用の無制限WiFiだったら1社の通信回線に縛られる必要がないため、大手携帯電話会社の通信回線を複数利用できます。mineoなどのトリプルキャリア対応の格安SIMのように複数社の通信回線を同時利用できるので、利用する地域に応じて通信回線を選択するのでA社の通信回線がダウンしてもB社に切り替えることで安定的な接続が提供される点がメリットです。
最適な通信回線の選択で通信速度が安定しやすい
多くのクラウドSIMは、国内大手携帯電話会社であるドコモ、au、ソフトバンクのトリプルキャリアに対応しています。
従来のポケットWiFiは、各社の通信回線もしくはKDDIグループのWiMAX +5G回線やWiMAX 2+回線のいずれかを利用する仕組みだったため契約している携帯電話会社の通信回線がダウンするとインターネットが利用できなくなっていました。しかし、トリプルキャリア対応のクラウドSIMだったら通信回線がトラブルなどでダウンしても自動的に他社回線に切替可能です。また、複数社の通信回線を自動切り替えしてくれるのでインターネット利用範囲も広くなり、ドコモに対応していれば日本全国ほとんどの地域でモバイルWiFiが使い放題です。
無制限WiFiで月額料金が安く設定されている
クラウドSIM採用のWiFiルーターは、月額2,980円〜3,480円に設定されている事業者が多く3,000円台で無制限WiFiです。大手携帯電話会社のポケットWiFiと比較すると半額以下になる事業者も多く、非常におすすめです。
格安SIMのように各社の通信回線を借り受けてサービスを提供していますが、キャリアと同等品質の通信回線を提供しています。筆者がクラウドSIMのゼウスWiFiを使った時は19時台でも下り最大速度18Mbpsの速度が出ていました。
他社のモバイルルーター同様の高速インターネット通信が可能なので安心して活用できます!
クラウドSIMポケットWiFiの料金を比較
クラウドSIM採用のポケットWiFiの料金を比較しましょう!もっとも安いのがスタートキャンペーン中のゼウスWiFiの月額2,980円です。7ヶ月目から3,280円になりますが、2年間使用したときのトータル料金はもっとも安いです。
WiFi種類 | 料金 | 2年間利用料金 |
---|---|---|
ゼウスWiFi | 2,980円〜 | 76,920円 |
限界突破WiFi | 3,500円〜 | 84,000円 |
ギガゴリWiFi | 3,460円〜 | 83,040円 |
どんなときもWiFi | 3,480円〜 | 83,250円 |
THE WiFi | 3,480円〜 | 83,250円 |
MUGEN WiFi | 3,280円〜 | 78,720円 |
ポケットモバイルCloud | 3,250円〜 | 78,000円 |
FUJI WiFi | 3,480円〜 | 83,520円 |
いずれのWiFiルーターもKDDIグループのように3日間で10GB使用で速度制限はありません。無制限でギガ使い放題です。
ドコモ、au、ソフトバンクのトリプルキャリアに対応していてuCloudlinkのモバイル端末や独自端末を販売している事業者が多いです。下り最大速度150Mbps、上り50Mbpsで利用できる端末が多いです。
それぞれのポケットWiFiを順に確認していきましょう!
ゼウスWiFi
月額2,980円からドバドバデータ通信が使い放題できるクラウドSIM採用の無制限WiFiとして人気があるゼウスWiFi。
- 月額2,980円、7ヶ月目以降も月額3,280円の業界トップクラスの格安料金体系で利用できるWiFiルーター
- アジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界106カ国でWiFiが利用可能
- ゼウスWiFiだけで購入できる携帯性が良い独自端末を採用
他社同様、ドコモ・ソフトバンク・auのトリプルキャリア対応で瞬時に高速インターネットが利用可能です。届いたその日から工事不要でポケットWiFiが使い放題。
スタートキャンペーン開催中で月額2,980円でお得に使い始めることができます。最低利用期間もないので2年以内の解約でも手数料を支払うだけでいつでも解約可能です!
まずは、ゼウスWiFiの公式サイトをチェックしましょう!今なら30日間お試しキャンペーン開催中で解約金不要でお試しができます。
ギガゴリWiFi
20年以上のプロバイダ実績を持つ大手インターネット企業のGMOインターネットが提供するギガゴリWiFi。
ドコモ光、au光などの光回線を筆頭にGMOとくとくBBWiMAXなども提供しているため、需要に応じて常に快適で繋がりやすい無制限WiFiを提供している点に定評があります。
ギガゴリWiFiでは、クラウドSIM技術採用で100GBのワールドプラン以外に20GBと40GBの定額データプランも用意しています。
定額データプランなら2年契約で月額1,970円〜利用できます。工事不要のポケットWiFiならギガゴリWiFiも検討しましょう!
ポケットモバイルCloud
ポケットモバイルが提供するクラウドSIM採用WiFiルーターのポケットモバイルCloud。
月額3,250円で無制限使い放題。ドコモ、au、ソフトバンクのトリプルキャリア対応でクラウドSIM業界でも安い料金体系を実現しています。2年間ずっと3,250円の定額で使い続けることができます。初期事務手数料が3,000円かかりますが、お得に使い続けることができるのは間違いありません。
国内無制限・世界135の国や地域に対応しています。まずは公式サイトをチェックしましょう!
限界突破WiFi
ポケットWiFiや通信インフラサービスを提供するエックスモバイルが販売する限界突破WiFi。
エックスモバイルカフェなどカフェスタイルで実機を試すことができる実店舗も展開しており、無制限モバイルWiFiの中では中堅のポジションでサービスを提供しています。
エリアの限界、データ容量の限界、料金の限界などを突破して世界107カ国380円〜利用できる上に国内だったら無制限で3,500円で利用できます。
当然、他社同様に端末無料で2年目以降もずっと3,500円で無制限使い放題を実現しています!
MUGEN WiFi
ゼウスWiFi同様に国内外でも使えるトリプルキャリア対応端末で月額3,280円のMUGEN WiFi。
30日間お試しキャンペーンを開催しており、翻訳機能や地図機能が使える最新端末のG4が無料で購入可能です。
上位バージョンで翻訳機能や充電機能がついた端末が購入できる月額3,880円のアドバンスプランと月額3,280円からの格安プランが用意されています。海外旅行や出張が多い人は、アドバンスプランでモバイルルーターの利便性を高めましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか。クラウドSIMの仕組みや無制限で利用できる理由を解説しました。
2019年以降、多くの通信事業者がクラウドSIM技術を採用した無制限WiFiルーターを販売しています。いずれの会社も料金やサービス内容が横並びなのでお得な特典を提供している安いクラウドSIMと契約するのがもっともおすすめです。
最後に本記事の重要なポイントをおさらいして終わりにしましょう!
- モバイルルーターで採用されているクラウドSIMは使い勝手が良い上に国内無制限なのでおすすめ
- クラウドSIMなら通信回線をエリアによって自動切替可能なので通信範囲が広くなる
- 料金の安さ・通信速度の安定性ならトリプルキャリア対応のゼウスWiFiなどがおすすめ